注文住宅でたてる防犯対策

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思い通りに十分な防犯対策ができることは、注文住宅のメリットです。侵入場所になりやすい掃き出し窓や人目につかない窓の位置、ベランダの状況、道路からの視界など、設計時点で対策できることや、窓やドアに取り付ける鍵のタイプで対策できるものもあります。ここでは、様々な防犯対策をご説明します。

割れにくい防犯ガラスの窓にする

2枚のガラスの間に特殊な膜を挟んだものが防犯ガラスです。多くの侵入はガラス窓を割って、そこから手を入れて鍵を開ける手順なので、ガラスが割れにくいことが防犯対策となります。防犯ガラスは防犯膜がガラスに接着しているので、ガラスを割っても脱落せずに穴が開きにくい仕組みになっています。

センサーライトで誰かが来ても分かるように

人など動くものが近づくと自動的にスイッチが入り、明るく照らすセンサーライトなら、夜間は目立つため心理的な防犯対策にもなります。ソーラータイプもありますので、日中に蓄電して夜間に使用できます。

防犯砂利を敷く

ガーデニングや雑草対策で砂利を敷く家もありますが、実は防犯砂利というものが存在します。防犯対策にフォーカスした砂利は一粒ずつが大きく素材にも特徴があり、人が踏むと掃除機と同等の大きさの音が出ます。大きな音を嫌う犯罪者を、心理的にも物理的にも遠ざける対策となります。

防犯砂利にはそれぞれ種類や特徴がありますので、設置場所や予算を考えて選ぶといいでしょう。

ガラス製

ガラス製の防犯砂利は、ガラスを高音で溶解して発泡処理をしているので、空気を含んでいます。そのためサイズの割には軽く、大きな音を出すことができます。またコストが低いことも魅力です。

定期的なメンテナンスが必要で、すぐに粉々になってしまうというデメリットがあります。

天然石・溶岩

自然な見た目が美しい防犯砂利が、天然石や溶岩の素材です。デザインも品があり、色合いも落ち着いているので、景観にこだわる家におすすめです。

重量もあり保水性が高いという特徴があるので、大雨の際に石が流されることもないでしょう。ただ音は比較的小さめです。

セラミック

電柱などに使用されるものと同じ素材のセラミックは、雨風でも飛ばされにくく、流されにくいというメリットがあります。音も大きい防犯砂利ですが、ほかのものよりコストは高めとなります。

廃瓦

廃瓦を原料とした防犯砂利は、もともとは屋根に使用されていた瓦ですから水に強いことが特徴です。透水性と保水性がある上に、コストが低いこともメリットです。ただ音は小さめです。

二重鍵で泥棒に諦めさせる

鍵は基本の防犯対策です。治安の良い日本では、玄関は多くても鍵一つとチェーンというのが主なパターンですが、海外だとこれが鍵だけでも2つ3つとなることがあります。鍵の数が多いほど、空き巣などの窃盗犯は鍵を破る回数が増えて諦める確率が高くなります。ここではさまざまな二重鍵の種類をご紹介します。

簡易補助鍵を使う

賃貸物件などでドアに穴を開けるなどの工事が難しい場合、防犯対策として使用できるのがこちらです。比較的安価で取り付け方も自分でできるほど簡単なのがメリットですが、種類を気をつけて選ばないと、外部から留守だと悟られてしまうこともあるのがデメリットです。

玄関鍵のタイプ

防犯対策として玄関ドアに取り付ける二重鍵にも、いくつか種類があります。ここでは3種類の玄関鍵のタイプをご紹介します。

外付けタイプ

玄関ドアの外側に付ける鍵で、外側から見ると二重鍵になっていることが一目瞭然です。ビジュアルの効果が犯罪抑止となり、高い防犯効果が得られることがメリットです。

逆に施錠と開錠は外側からのみ可能で、建物内に人がいる状態で施錠すると閉じ込められてしまうというデメリットがあります。

内付けタイプ

外付けとは逆でドアの内側に取り付けるタイプです。つまみ式の内鍵の場合は、ドアに穴を開けて棒状の道具で内側のつまみを回す、サムターン回しという犯行手口にやられるケースがあります。しかしこの内付けタイプであれば鍵付きですので、万が一ドアに穴を開けられても、サムターン回しができない仕組みとなっています。

面付けタイプ

ドアに穴を開けて取り付けるタイプで、しっかり固定され頑丈で防犯能力のある鍵です。ドアに穴を開けないと設置できないため、注文住宅などであれば問題ありませんが、賃貸物件にお住まいの場合は、まず家主さんや管理会社に問い合わせて相談することが必要です。

窓につける鍵のタイプ

防犯対策として有効なものの一つが、窓に取り付ける二重鍵です。特に犯罪者が侵入する際に使用されるのは、表通りや庭などの開放空間に面していない、人目のつかない窓。ですから窓に防犯対策を施しておくことは、玄関の二重鍵と同時にやっておくといいでしょう。

ここでは、サッシ部分、水返し部分、クレセント錠部分などに設置できる窓用二重鍵の補助鍵について説明します。

サッシ部分につけるタイプ

簡単な方法でサッシに取り付けられる補助鍵です。窓枠やサッシに穴を開ける必要がなく、粘着テープやシールなどで接着します。外出中に補助鍵が機能するようにすると、外から窓を開けようとした時に、サッシに引っ掛かって窓が開かなくなります。

水返し部分につけるタイプ

サッシ部分に取り付ける補助鍵と仕組みが似ているものが、この水返し部分に付けるタイプです。レールである水返し部分にこの補助鍵を取り付けて、施錠した状態だと補助鍵が引っかかり外から窓が開けられない状態となります。

取り付け方法は水返し部分にはめ込む方法なので、粘着テープなども不要です。簡単に取り外しもできるので、注文住宅を建ててからでも賃貸物件の場合でも問題なく使用できます。

クレセント錠を保護するタイプ

まずクレセント錠ですが、こちらは初めから装備されている標準的な窓の鍵で、施錠することにより隙間がなくなり主に防音効果を上げるものです。このクレセント錠だけでは十分な防犯対策ができないことから、これを保護するタイプの補助鍵を使用するといいでしょう。

クレセント錠を覆って開かないようにするタイプや、開けようとするとアラームが鳴ってしまうタイプもあります。

CPマークも要チェック

不動産用語の一つで、英語のCrime Prevention(防犯)の頭文字を取ってCPマークと呼ばれます。基準は住宅などの建物侵入の際に、バールなどを使用した5分以上の破壊に耐えられること。これを証明する政府と民間団体による厳しい試験に合格した、防犯対策性のある建物部品に与えられます。

このCPマークが付いた部品は鍵、玄関ドア、サッシ、ガラス、窓面格子、シャッターなど。これらを注文住宅設計の際に取り入れることで、防犯対策を高めます。犯罪者の7割が侵入を諦めるのがこの5分という基準ですが、あくまでも目安であること、また破損に耐えられる時間はケースバイケースであることも理解しておきましょう。

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※1参考:Suumo(https://suumo.jp/chumon/tn_miyagi/rn_501224/?ichiranIdx=31)
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